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いまいまをいきる


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生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみをすること


あなたと手をつなぐこと



生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと



生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ



生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ


いまいまがすぎてゆくこと



生きているということ

いま生きてるということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ


人は愛するということ


あなたの手のぬくみ

いのちということ



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『生きる』は、谷川俊太郎さんがずいぶん前に書いた詩ですが、一本道とは行かず、あっちにぶつかり、こっちにぶつかりの僕の道の節目節目で大切な想いを抱かせてくれます。

これでいいのかな
どうすべきなのかな
うまくいかないもんだな

そんなウダウダとした気持ちが霧のように“これから”の視界を霞ませるとき、
「生きているというだけでたいしたものじゃないか」
と、ポンと肩を叩いてくれるような気がするのです。

嫌なことも、うまくいかない想いも、生きているからこそ抱ける気持ちで、それらも糧にして前へと進んでいくしかないのだ。

考えることは大切だけれど、考えても答えに辿り着かなかったら(たいていの物事はそんなもんだ)ポイッと放り出して新しい朝を迎えないと。

僕にとって、それはなかなか難しいのだけれど、すぐにおじいちゃんになっちゃうもん。

思いわずらうことなく、今、この瞬間を笑って泣いて、しっかりと生きていかなきゃね。

2012-12-17